帰化条件③素行条件

素行が善良であること(素行条件)


この条件は、外国人を日本の参政権を有する構成員の一人として受け入れるものであることから、日本の秩序を乱す恐れのないこと要求するものです。

 

「素行が善良」とは


素行が善良であるとは、「普段の行いが正直で性質の良いこと」を意味します。

(1)犯罪歴

(2)交通事故や違反歴

(3)税金や社会保険料等の納付状況

これらから普段の行いを改めて審査されることになりますが、これら以外にも民事上の問題暴力団等とのかかわり条理に反する行為の有無等あらゆる範囲で親族を含めて判断されることになります。通常、帰化申請は家族単位ですることになりますが、家族の内に一人でも重大な素行不良があれば他の家族の審査にもマイナスになります。

さらに、「嘘をつく」ことは無論、「隠す」ことも絶対にしてはいけません。これらをしたら今後の帰化申請は諦めてください。弊所でも、過去に自分で帰化申請をした際に嘘をついたことがあるという方のご依頼は程度にもよりますがお断りさせて頂いています。微罪処分、保護処分、不起訴、宣告猶予等々の母国でされたものならバレないだろうと思うかも知れませんが、全部バレます。記憶にないから書かなかったとしても審査官は隠したと判断する可能性があります。

 

どの範囲まで見られるか


生まれた時から申請するまでのすべてです。帰化申請が年齢を重ねる毎に難しくなる理由はここにあります。上でも述べましたが、記憶にないから申告しなかったという言い訳は通じません。頑張って全て思い出してください。過去の犯罪等であれば刑の消滅を迎えても犯罪歴になります。さらに、その重大性とそれ以降の生活態度、及び、経過期間等も重要な要素になります。不安要素が少しでもあれば安易に考えず専門家に部分的にでも相談してください。

韓国で警察沙汰になったことがある方は、刑が消滅しているかも重要になります。韓国では主に以下の二つの場合に刑が消滅します。
①刑の失効(韓国刑法81条)懲役、又は、禁錮の執行を終了したか、若しくは、執行を免除された者が、被害者の損害を賠償して資格停止以上の刑を受けないで7年以上経過した時には、本人、又は、検事の請求によりその裁判の失効を宣告することが出来る。
②特別赦免(韓国赦免法5条) 刑の執行が免除され、特別な事情がある場合には刑の宣告の効力を喪失させることが出来る。

 

緩和装置


明確に緩和するための制度的措置はありませんが、特別永住者(いわゆる在日二世、在日三世等)は、日本生まれ、日本育ちであれば、比較的緩やかに判断される傾向があります。